ビジネスマッチングアプリでトラブル発生!?対処法や対策は?
ビジネスマッチングアプリで起こるトラブルにはさまざまな内容があります。詐欺や勧誘などを目的としてアプリに登録する企業もあるため、運営者側の対策・利用者自身での見極めによってトラブルを回避することが重要です。今回は、ビジネスマッチングアプリで想定されるトラブルや運営者の責任、対処法について詳しく解説します。
ビジネスマッチングアプリで考えられるトラブル
ビジネスマッチングアプリで起こりやすいのは利用者間トラブルです。ここでは、ビジネスマッチングアプリでよくあるトラブルの例を紹介します。
営業トラブル
ビジネスマッチングは、マッチングする2社のどちらにも利益が生まれるような取引が前提です。しかし、アプリ利用者の中には自社の利益ばかりを重視した営業をかける企業もあります。アプリの利用にはコストがかかるため、費用を無駄にしないよう積極的に営業したいと考える人も少なくないでしょう。
「契約を強く迫られた」「何度もしつこく営業された」といったトラブルは、ビジネスマッチングアプリにおいて非常に多い傾向です。
勧誘トラブル
ビジネスマッチングが思うようにできない企業に対し、別のビジネスマッチングアプリへ勧誘したり、会員制のマッチングコミュニティを紹介したりするといったトラブルもあります。マッチングアプリの利用には審査が必要となるものの、勧誘目的の利用者を完全に排除するのは難しいのが現状です。
詐欺トラブル
架空の契約や質の悪い商品の売り付けなど、詐欺まがいの行為をする利用者もいます。詐欺トラブル防止のためにビジネスマッチングアプリの審査も厳しくなっていますが、利用者側も善良な企業を装って登録しているため、勧誘トラブル同様、完全に排除するのは難しいです。
運営者と利用者との間でトラブルが起こる場合も
これまで利用者同士のトラブルを挙げましたが、ビジネスマッチングでは運営者と利用者とのトラブルもあとを絶ちません。運営者と利用者との間で起きるトラブルは、ほとんどが登録費用の返金を要求する金銭トラブルです。
「登録費用を支払って利用したのにビジネスマッチングできなかった」「マッチングが成立したもののうまく成果が出なかった」といった理由で登録費用の返金を求める利用者が多いものの、基本的に運営者に返金の義務はありません。ただし、ビジネスマッチングアプリの広告などでマッチングを保証する文言などを記載していた場合は、返金に対応しなければならないケースもあるため注意してください。
運営者の法律的な立場はどうなる?
アプリ利用者間でトラブルが起きた場合、運営者の法律的な立場はどうなるのでしょうか。ここでは、トラブル発生時の運営者の責任について詳しく解説します。
基本的に運営者は責任を負わない
ビジネスマッチングアプリ上で利用者同士のトラブルが発生した場合でも、運営者は法律上責任を問われることはありません。ビジネスマッチングアプリはマッチングをサポートするためのものであり、運営者は利用者同士の契約には介入しません。利用者間の契約におけるトラブルの責任は利用者同士にあるため、運営者が責任を負う必要はないとされています。
運営者が責任を負うケースとは
ビジネスマッチングアプリの利用者間のトラブルでは、基本的に運営者が責任を負うことはありません。
しかし、例外的に責任が問われるケースとして、
・運営者がアプリ利用者の信用力を保証する文言を記載していた場合
・問題行為を知りながら対処していなかった場合
などが挙げられます。
トラブルを防ぐにはどうすればいいの?
ビジネスマッチングアプリの運営者は、トラブルを防ぐために以下の2つの対策をとるのがおすすめです。
利用者間のトラブルに対して責任を負わない旨を記載する
利用者がマッチングアプリに登録する際や契約を結ぶ際の画面に、
・運営者と登録企業との間につながりがないこと
・利用者同士のトラブルに運営者は関与しないこと
の2点を明記しましょう。
利用マナーが悪い利用者のアプリ利用を制限する
利用者がアプリに登録する際は、企業情報を調べるなどして利用の可否を審査する制度を設けましょう。また、アプリ内で禁止事項を明確化し、ルールを守らない利用者のアプリ利用を制限できるシステムを作るのが効果的です。利用者間で契約後にお互いを評価する制度を設ければ、評価の低い企業とのやりとりを避けるなどして、利用者自身でトラブルを回避することも可能です。
まとめ
今回は、ビジネスマッチングアプリで考えられるトラブルの具体例と運営者の法的立場、トラブルを防ぐための対処法について詳しく解説しました。ビジネスマッチングアプリでは、営業トラブルや勧誘トラブル、詐欺トラブルなどが発生しやすいです。また、ビジネスマッチングがうまくいかないことを理由として、利用者が運営者に登録費用の返金を求めるトラブルも少なくありません。
基本的に運営者はトラブルに対して責任を負うことはありませんが、マッチングを保証する文言・利用者の信用力を保証するような文言を掲載していたなどの場合は、登録費用の返金に応じる必要があったり、トラブルに対する責任を問われたりする可能性もあるため注意してください。