ビジネスマッチングアプリって怖そう…安全に使うための対策法をご紹介
ビジネスマッチングアプリも、用途や目的が違うとはいえ、いわゆる「出会い系」と類する立ち位置にあるといえます。そのため、少々身構えてしまう方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、ビジネスマッチングアプリを安全に利用するためのコツをご紹介したいと思います。
アプリ利用者と運営間のトラブル
まず、考えられるのはアプリ利用者と運営間のトラブルです。主に取りざたされているのは「金銭トラブル」。金銭トラブルはもっとも身近なトラブルだけに、しっかりと対策する必要があります。
金銭トラブルの原因と対策
もっとも多いトラブルは、「マッチングが実現しなかった」「取引が成立しなかった」「成立したが成果に納得がいかない」など、期待した効果が見込めなかったために利用者が運営側に返金を要求する場合です。しかしこれは、利用者がアプリごとの料金体制や特徴を知っていればある程度未然に防ぐことができます。
そもそもビジネスマッチングアプリの料金体系はさまざまで、もっともメジャーなのはマッチングして初めて料金が発生する「仲介型」、月々に決まった料金を支払う「月額型」、それに加えて掲載する内容量や期間の長さ、トップページ表示などの「オプション型」があります。
また、料金だけでなく、アプリによってはIT関連に特化したアプリや製造業に特化したアプリなど、多岐にわたります。利用者によってニーズも変わってくるので、アプリのホームページや口コミ、まとめサイトなどで自分に合ったアプリを精査し、大きなトラブルを回避しましょう。
利用者間のトラブル
ビジネスマッチングアプリの利用でもっとも多いトラブルは、利用者同士のトラブルです。ネットならではのトラブルもあり、その種類も多いため、具体的にどういったトラブルが発生するのかを把握することで未然に防ぐことができます。
営業トラブル
マッチングアプリでは、WIN-WINの関係を第一に考えるべきであるにもかかわらず、個人および自社の利益に偏った営業がしばしば行われます。個人で結ぶ契約ならば不備なく慎重を期して契約する人でも、「アプリのサービスを有料で利用している」というバイアスがかかることで心に隙が生まれてしまうこともあるそうです。なかには、善意に付け込んで強く迫ってくる営業もあるようなので注意が必要です。
勧誘トラブル
マッチングアプリは特定の目的や悩みなどを抱えた人々が利用しているということもあって、それに付け込んだ勧誘まがいのトラブルもみられます。なかなかマッチングできない人を違うサイトへ勧誘したり、会員制のコミュニティーへ誘ったり、場合によっては精神的な勧誘など、その種類は豊富です。
マッチングアプリの多くはそういった目的の利用者を排斥すべく、厳しい審査を行ったり、アプリ内を監視したり、報告により除名したりと対策は講じているものの、完全にゼロにはなかなかならないことなので自主的に注意すべきです。
詐欺トラブル
どの業界でもよくある話ですが、ビジネスマッチングアプリでも詐欺やそれに準じた行為がしばしば見られます。審査の緩いアプリを中心に登録情報などを偽り、架空の契約や粗悪な商品の販売、納品しないまま連絡がつかないといった被害が報告されているようです。なかには、知らないふりを装った複数人での詐欺行為もあるようで、やり口は巧妙となりつつあります。
その他のトラブル
そのほかにも、できる自慢をされた、見栄を張られたなど少し笑えるものもあれば、性犯罪やハラスメントなど笑えない被害もいくつか見られるため、状況に応じて充分な対策が不可欠となります。
ビジネスマッチングアプリを安全に使うための対策法
以上のように、トラブルが発生するパターンや状況を知り、想定をしておくことでリスクはだいぶ軽減されます。そして、リスク自体もしっかりと分析し、不要なリスクは避ける努力を怠らないことが重要です。
また、ビジネスマッチングアプリのなかには審査がとても厳しいものや紹介のみで加入できるもの、厳正なレギュレーションが備わったもの、保証が幅広いものもあります。何よりも大きな対策は、利用者自身が利用目的を明確にし、充分な知識や真偽を見極める鋭い目を持ち、高い意識を保つことです。
ビジネスマッチングアプリは安全に使えれば、非常に便利で素晴らしいアプリ。今回紹介したトラブルなどを把握しておき、未然にトラブルを防ぐために対策をして安全に利用しましょう。
最後に、ビジネスマッチングアプリを利用するにあたり、さまざまなトラブルのほかに、有益な情報を得た、生涯付き合う取引先を見つけた、ヘッドハンティングされた、数少ない同志を見つけた、業界の有名な人がいてよい刺激になったなど、多くの喜びの声を目にすることがあるでしょう。いつの時代もチャンスとリスクは背中合わせ。リスクマネジメント充分にすることで、チャンスを自分のものにしてみてはいかがでしょうか?